症例ブログ

2015年3月10日 火曜日

扁桃肥大・睡眠時無呼吸


5歳の男児で、夜間にいびきが大きい、時々息が止まっているようだとの訴えで来院されました。口内を見ると写真のように大変扁桃(腺)が大きく、ほぼのどの中央部でくっついていました。いわゆる扁桃肥大という状態で、これ程大きくなりますと、食物も通りにくいため、食事に時間がかかる、食が細く大きくなりきらない、という訴えがあります。またここは息の通り道でもあるため、ここが狭くなると呼気・吸気いずれも狭い所を通るため流速が早くなり周囲の組織を吸い込むような状態になって舌根や口蓋垂(のどちんこ)が擦れるように当たるため、いびきが大きくなり、完全に塞がると、睡眠中に息が止まる事もあります。こういった患者さんの場合、鼻の奥、のどちんこの裏側にありますアデノイドも大きいため、ますます息がしにくいといった状況を引き起こします。成人になってしまえばある程度仕方のない事ではありますが、これから成長期を迎え大きくなって行くお子さんが、食べ物も十分に取れない、呼吸で十分に酸素を取り入れられないとなると、当然身長も伸びず、体も大きくなりません。さらに睡眠中の血液中酸素濃度が低いと脳や神経の発達にも影響すると言われており、また、成長ホルモンの分泌も悪くなると指摘されています。そうすると本来なら180センチ以上に成長するはずの所が、160センチまでしか背が伸びなかったという事が起こりえますし、知能の発達の妨げになるかもしれないという事であれば、かなりのハンデになります。こういう場合、早期に扁桃腺やアデノイドの切除術を行う事によって、これらの症状が速やかに改善され、お子さんもたくさん食事を取って、ぐんぐん背が伸びて行きます。これらの症状は自分では分かりませんから、やはり親御さんがお子さんの状態を日頃からよく見て、注意をしてあげなければいけないと思います。

投稿者 医療法人杉本耳鼻咽喉科医院

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